最近のトラックバック

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 天皇機関説? | トップページ | おでんしゃ »

2009年12月20日 (日)

日本沈没 by 森谷司郎

願望36年にして初めて見ました。
当時は小学校3年、オヤジの「こんなん見たら暮らしていくのがイヤになる」という屁理屈のために見に行けなかった映画です。

元々のハナシはクニを失った日本人がどう生きてゆくかっていうことらしいけど、この作品は単なるパニック物。主張などほとんどない。
前半に田所博士が難しい顔をして科学的メカニズムを説き、現実化するに従い話が政治へと動いてゆく。
「あー、こんなもんだったのか」というのが率直な感想で、おもしろく感じる部分はあったとしても、とても満足するレベルでなかった。

特撮がいいかとどうかっていうのは、現代人として評価するのは無意味なことだけれど、あまりに抽象的な表現に陳腐だなーと思えてしまったりすることも事実。それは特撮の出来不出来とは関係ない。「地殻変動による日本沈没」の具体的表現は、地面が割れてマグマが吹き出し、海水と反応して水蒸気爆発が起こるというワン・パターンの映像。
日本列島が沈んでいく様(サマ)も、上空からの映像によって再現しているものの、どうみても作り物。国引き伝説レベルだなぁ、こりゃ。
こんな映像を差し込まず、ドラマで表現するのが映画っていうものの潔さだし、作り手の力量っていうもんだと思うのね。
日本沈没っていう壮大なタイトルで引っ張られてきた観客対策という見方もできないことはないけれど、あまりにお粗末な映像と感じました。

原作を越える映画っていうのはほとんどない。
いくつかある要素を絞り込んで再構成すれば原作の魅力も増すし、映画自体もおもしろくなる。でもこの作品に関してはすべてが中途半端。
時間軸がてんでバラバラ。
水没した大阪を見て唖然とする人たちがいたけれど、「これが大阪だ」と言ってくれなければ全然わからない。
政府発表直後から、もう日本は沈んでいたのだろうか。

正反対に藤岡弘といしだあゆみのふたりの愛のゆくえっていうのがとても悲しくってよかったな。
無言のうちに引き裂かれていくふたりを写しているだけなのに、祖国を失った悲しさがある。こういうのを芝居っていうんだろうな。
ふたりは再び出会えたのだろうか。愛は様々な生涯を乗り越えて欲しいと思った。まぁ、このふたりが救いです。

« 天皇機関説? | トップページ | おでんしゃ »

映画・テレビ・ラジオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/163414/53549186

この記事へのトラックバック一覧です: 日本沈没 by 森谷司郎:

« 天皇機関説? | トップページ | おでんしゃ »