月、山、豊橋
昨日、現場から何気なくいつもの山を見たら右の空にぽっかりときれいな月が浮かんでた。
「あぁ写真撮りたいなあ、ここは縦構図やな」とつぶやいてたら、いっしょに仕事してた子が「天茶さん、写真やるの?すごいなぁ、ぼくはそんなセンスゼロなんですよ」
カメラを始める前、ヾ(@⌒▽⌒@)ノが言ってたことそのまんまだ。
「そんなことないよ、センスなんて関係ないよ。写真を撮ることが楽しければそれでいいんだもん」
「いやあ、おれはダメだぁ」
その月、今日は山の左に出た。
今日は月が見えんなあと思った次の瞬間、山の輪郭が光り出した。
2〜3分も見つめていたら、みるみる上ってくる。
その早さ。
秋は日が落ちるのが早い。
ちょっと薄暗くなったなと思ったら日没は30分も待ってくれない。
5時ギリギリまで仕事をするため、帰るばかりにして作業を続けていた。
そろそろやめようかとガスを止めたら、背後で呼ぶ声がする。
防水が済んでしまった箇所の一部を撤去して階段を取り付けるという話。
付けないかんものはしょうがない。あとからちゃんと防水が復旧できるようにしといてくれれば、とだけ答えて、月を見てた。
監督と階段屋はふたりで話し続けている。
話がとぎれたところで、ぼそっと言ってみた。
「いい月ですねえ」
「今日は満月だよね」
「おれには月が三つ見えるよ、乱視だからな」
「こんな日は女の子とデートしてぇよなぁ」
みんな勝手なことを言ってる(笑)
でもいい月だよねえ。
山裾もきれいだし、それを照らす月もきれい。
うさぎもにこにこしながら、お仕事だ。
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