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2008年11月 8日 (土)

府中への道

9/1以来の街道歩きです。
今回は本格的かつ自爆的挑戦。初の一日30km!
日が長いうちは気温が高いし、気候が良くなれば日が短くなる。
そんなジレンマを吹き飛ばして、朝7時、車で島田へ旅立つ!

9時ちょうどに島田を出発。
最初から30kmを意識しているので飛ばしに飛ばす。
ダメで元々。疲れたら途中であきらめる。なにしろ未知の距離ですから。
ひさしぶりの遠征で気分もウキウキ。足取りも軽い。
津島麩屋町の楫方や、某おはやし保存会の笛吹きさんがふと口にした「楽しい!」を自分も口にしてみる。楽しさは口に出して言うと、人に伝えられるんだよ。
2代目北八さんにも伝わったかな^^

島田宿を出て2時間ちょっとで藤枝宿。
う〜ん、速い!
しかし藤枝宿はとても長く、下伝馬町を抜けるまでに30分近くかかった気がする。広い広い、藤枝宿。
明日はなんかのおまつりらしく、旗がいっぱい。
ちょうど昼時だったけれど、適当な店がなくて素通り。
なにしろ「ギョーザにビール」が合い言葉ですから(笑
これでいつも食べ損なうのさ。
あ、かめ屋のあとはどこだったんだ?!
1号線とからむあたりで、カツ丼とビールを食す。
1時間の休憩。

岡部宿に入る少し手前に観光案内所をみつけ、躊躇なく入ってみる。
おじさんがひとりで木戸番。
「いまからどちらへ向かわれますか」
「東へ行きます」
得たりとばかり、おじさんの解説が始まる。
「こちらは明治の東海道。せっかくなので、江戸時代の旧東海道を歩かれては?」
実は前夜、あわててルートマップを印刷していたとき、プリンターのインクがなくなってしまい、藤枝以東手書きのいい加減な地図しかなかったのだ。ここでいただいた宇津ノ谷までの地図は本当にありがたかった。地獄に仏、馬の耳に念仏である(笑)
親切で、岡部に愛情をたっぷりと持っているおじさんであった。

そして岡部宿。
ちょっと期待して行ったんだけど、とりたててなにもない。
お茶問屋の旧社屋が、かわいらしい擬洋風で、少しうれしかったな。
大旅籠も資料館として残されているけど、今回は時間の都合で割愛した。
「見てもいいけど30km歩くんじゃないの?」
嫁の一言がずっしりと重い。
資料館に入ろうとするヾ(@⌒▽⌒@)ノに投げかけたこの一言は、資料館の人の失笑を買った...「ケツにしかれてるよ」と思われたろうな^^;
静かな集落を抜けると一号線バイパス。
今までの静けさが信じられないほどの騒音。
しばらくはつかず離れず進む。
道の駅から側道に降りて、いよいよ峠越え。
頼朝が拓いたとするこの道は、思いの外険しい。
青息吐息で上る急坂、金谷石畳での悪夢が思い出される。
ビールを中ジョッキいっぱいにしといてよかったよ!!(爆)
嫁の言うことは聞いとくべきだな!
峠付近の切り通しで東から来た街道歩きのカップルと出会う。
双方とも登ってきたから、上気した顔でなにげなく笑顔。
「こんにちは!」「道間違ってなかったんだね!」
東の人の一言にさらに笑顔。

987297790_63 苦難の800mを超えると、そこは宇津ノ谷集落。
足下に見える東海道。
坂の途中に開けたささやかな集落。
「江戸時代とほとんど変わっていない風景」
町へはいるとおじいさんがふたり黙っていすに座り、歩く人を見てる。
なんだかうれしくなって「こんにちは」と声をかけると、予想以上に元気な声で返事が返ってきた。
すぐあとから来た嫁もカメラを構えながらきょろきょろしつつ、おじいさんに声をかける。
987297790_124 「こんなところだよ」おじいさんの声がする。
ヾ(@⌒▽⌒@)ノはすでに10mほど下がっていたけれど、駆け寄っていって、「すてきな町ですね!」と叫びたい衝動に駆られたよ。
軒先に干された柿と、柿の皮に大豆。
「せっちゃん!」と隣人に駆け寄るおばあさん。
家から上がる炊事の煙。
とっくの昔になくなってしまった町の風情。
「おれ、ここでもいいよ」

1号線とからみながらもう少し歩くと、麦とろで有名な丁字屋に出る。
やっと丸子宿だぁ。
丁字屋の店そのものは古いけれど、町並みはほとんど失われている。
古い家はほとんどなくて、家の向きも街道を向いてないことが多い。
すぐ北には1号線が通っていて、静岡行きのバスが一時間に10本以上もあるそうな。旧東海道はその抜け道に利用されているのか、けっこう車が通ってウザイ。二川を思い出す。

時刻はもう4時半を回っていた。丁字屋で麦とろを食ってバスで静岡に向かうか、初志貫徹かの二択だ。
後ろ髪を引かれながらも丸子を出る。
すでに薄暗い^^;
あと1時間ほどで、1日30km!

闇の中、嫁は静岡県内のみに設置されている「東海道ルネッサンス」の案内板を撮影してる。すでに風景と呼べるほどの視界もなく、ただ歩く。
右膝に痛みが、左足の裏にも豆ができた。

987297790_163 いよいよ安倍川を渡る。
天竜川、大井川に続く大河である。
これを越えれば、府中宿。
車の騒音に紛れて、キターーーーーーーーーーーッ!
右手を突き上げてみる。
それほどの感動があった静岡到着だった。
部分的に20kmほど残しているとはいえ、四日市から府中まで歩いたんだもん。
静岡は最初からくぎりのひとつだった。
名古屋ー東京間のちょうど真ん中でもある。

いよいよ府中宿だけれど、ちっとも大都市らしい雰囲気がない。
一体どこが府中宿なんだろうといぶかしんでいたら、教会以東でそれが現れ始めた。この日は大道芸人がどうとかで、市街中心部は見物客でいっぱい。
けれどマメと痛みと疲れから、それを見る余裕もない二人は、人混みを縫って静岡駅を目指す。

「今日は売り切れてしまって...」
安倍川餅にも振られて、島田行きの電車に乗る。
先発の浜松行きは5両で、乗車率は100%前後。
8分後に出る島田行きは6両編成で50%程度。
これぞJR東海クォリティ!
下半身は疲れているけれども、あまり眠くはない。
とっても充実した一日だったなーと二人で話した。
とっても心地よい疲労感で、島田からはさらに車で帰宅するのだった。

自宅に帰り、風呂から上がって一息ついた頃、友人から電話がかかってきた。
「もひもひ、今ね、浜松でギョーザ食べてるんだけど」。
なんと友人も今日静岡へ遊びに行っていたらしい。
ちょいと遠い清水まで。
「いもようかん食べるぅ〜?」
いただきますさ。いただきますともさ。
わしらが静岡に着いた頃には土産物店などすべて閉まっていたし、静岡駅構内で買うようなみやげは欲しない。
つまり買いそびれたものを彼らは買ってきてくれたわけだ。
同じ静岡に行ってたのに、みやげをもらうのは恐縮だけれど、ありがたくいただきましたよ。甘さ控えめでうまかったっす!
こんどはみやげ買ってくるからなー、ごちそうさん!

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