鳶と防水屋
9階建ての9階の屋上、つまり地上10階の位置で、庇のウレタン防水をしてた時、溶接屋さんがじっと横で見てた。
「そんな怖いとこでよよく作業ができますね」と。
まぁ確かに地上30m、庇は1m幅しかないから、普通の人には立てないかもしれないけれど、直接真下が見えるわけでもないし、突風もないから、建物側のパラペットにつかまっていれば、ほとんど怖くない。
そう説明したけれど、「ぼくは絶対にダメだぁ」と言ってました。
そんなことないよ、わたしも強度の高所恐怖症なのだから。
その下の階では鳶さんが足場を解体してた。
やつらは神だ!おそれを知らん!
地上27mに立っている足場の上にすっくとたって仕事をするのだから。
いくらアンカーで固定してあっても、わずかに揺れる。
つかまるところもないその地獄に、鳶さんは立つ。
「そんなとこでよくたてますね!」
こんどはこちらが聞く番^^;
「立ちたくないんですけどね、立たないと仕事にならないから」
いや、そういう問題じゃなくて....(苦笑)
「ぼくは例え仕事でも立てませんよ」
「実はね、足はガクガクなんですよ。ホント、怖いっすよ!」
だげな^^;
でも本当にすごいなぁ、鳶は。
ああいう恐怖心を克服しながら、今日も足場に立つんだな。
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