落ち穂拾い 旧新居宿
土曜は深夜まで二川の某保存会にいて、帰宅後倒れ込むようにして寝てしまいました。
篠笛ってきれいな音色だねぇ。それが太鼓にのると、体を動かしたくなるような”音楽”になる。
自分も少しは練習させていただきました。
「初めてで音が出ればすごいですよ」と言われたけど、初めてではなかった^^;
まずは音を出すこと、それが一番。
昨日は二川へ行くまでに新居町へ行ってたのです。
「落ち穂拾い」というのは、街道を歩いたあとに残った資料館を見て回ること。
新居は関所と紀伊国屋だけと思ってたけど、甘かった。
新居の関は東は浜名湖に面していて、陸路はなし。
つまり東から船で入って西へ東海道が開けているといった仕組み。
その風景が復元されていることがうれしい。
あくまでも模型だから、浜名湖から上陸する目線で関所が見られる。
青空と、傍らに立つ槇と、古めかしい関所のコントラストがすばらしい。
二川に負けないほどのボリュームはあるが、新居そのものの展示が少なかった気がする。
昼食をとって紀伊国屋へ。
特に特徴もない旅籠だし、ぼくは関の玉屋の方が好き。玉屋や二川の清明屋にはミセがあっていかにも旅籠だけれど、紀州徳川家の御用を勤めていた関
係か、紀伊国屋にはそれがない。新居にはなかった脇本陣の代わりを務めていたから、そこそこの威厳は保つ必要があったのかもしれない。
紀伊国屋の掲示に「置屋・無料公開」の文字があった。
ボランティアの方がたまたまやってきたので、その人についていった。
路地を入ったところに、置屋はあった。
右から「小松楼」と書かれている。電話は新居50番(笑)
置屋っていうのは、芸者を置いておく店だと思っていたが、ここでは多少ニュアンスが違うようで、お客をあげていたらしい。ガラスには松、階段には違い棚の
ような飾り、手すりは中央部だけ面を落としてあったりする。室内であるにも関わらず、艶々したベンガラ塗り。二階の踊り場は広く、芸者さんの踊りの練習の
場になっていたとか。しかし建物は既に朽ち始めて久しいようだ。
中にはいると、芸者さんの写真や、新居の古写真がたくさん飾られている。
小松楼のまえで腕組みをしている”おかあさん”らしき人の後ろに並ぶ3人の芸者。なんとも印象的な写真です。
ここは町の運営ではなく、あくまでもボランティア組織で公開・運営しているそうです。これを新居で保存して行きたいという人の気持ち、これからも残して欲しいという気持ちを込めて、野口英世の肖像画を一枚寄付しました。
ぼくを最後にして閉館しようとしていたのにそれから40分あまりに話し込んでしまいました。
関所、紀伊国屋と整備したんなら、この置屋も文化として保存すべき...というか保存してこそ、新居町の文化財に対する考え方が見えてくると思うんですよ。文化財は観光資源ではないけれど、観光資源にも転用することで、町の発展の一助になるんだから。
問い合わせは新居関所資料館まで。
053-594-3615
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