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2007年3月 2日 (金)

番五十四話電 局薬オガナ←

関の町並みを保存すること。
古い民家を使っていくこと。
それを実際に行なおうと考えている人たちのこと。

エアコンが普及した現在、一年を通して快適に過ごそうと思うならば外気を遮断し、空調を使えば良いのです。それをせずに古い民家を生かして行こうと言う人たちがいる。

ナガオ薬局の建物は築195年だそうな。
195年ですよ!
文化19年。
土方歳三の兄、為次郎が生まれた年。
のちの征東提督・有栖川宮熾仁親王が生まれた年。
それからずっと旧東海道の一角を占め続けて195年です。
何の因果だろう。

旧・関町がこの町並みを保存しようとしたきっかけも知りません。
でもここの町並み保存の意欲たるや、他の町の比じゃないです。
なにしろ電線を地下に埋めてまでしていにしえの風景をよみがえらせようとしたのですから。
「商売だろ」
むろんその意識を否定しません。金がなければ人は食って行けないのだからね。でもこの町には商売っ気が感じられない。
それは馬籠や妻籠のようなところと比べるとよくわかると思う。
馬籠・妻籠にはとにかく店が多い。
入れ物は古いけれど、町並みを利用して金を稼ごうという姿がある。つまり「観光地化」というやつですね。
妻籠は比較的古い建物がそのまま残りますが、馬籠に至ってはあまりにきれいで、「古さを演出している」ようにも感じられる。
別にそのどちらも「あり方」としては良いのです。
例え「演出」だろうが「観光地化」だろうが、訪れた人が楽しめる事が大切なんです。
でも関は違う。
ここは「町を保存する」ことがテーマなのです。
実際に町を歩いてみるといい。
めぼしい家には番号が振られており、個人のものでありながら個人のものではなくなっている。町並み保存地区ってのは、規制が多くて、いやがる人も 多いと思うのに、反対者をも巻き込んでの「町並み保存」。一体電線を埋めるのにどれだけのカネと努力が必要だったのか。それを考えるだけで、挫折してしま いそうな仕事だったはずです。

そしてナガオ薬局の弐代目長尾冨次郎氏はそんな一人らしい。
「喫茶店で閑古鳥が鳴いている」という相談がきっかけだったのだけれど、その関連記事を読むうちに古民家を大切にしたいという気持ちが様々な形で胸に迫って来る。
カフェでもうけたいのなら一階にカフェを設置すればいい。
関は喫茶店など休憩施設が不足気味で、お年寄りは難儀する。しかし彼はあえて二階にもうけ、店の雰囲気を大切にしてカフェとの同居に挑戦した様子。
もうけよりも店や街道の雰囲気を優先したことに感動してしまう。

「今時そんな酔狂な話しが」という笑う人が多いくらいだと思う。
けれど、人や町に愛着がわくとそう考えるのが自然の成り行きのようにも思う。もしくは、町の雰囲気が彼にそういう道を選択させた。
いずれにしろ、大したことだと思っています。
ここでべらべら書きなぐっているだけの自分にできることは、せいぜい店に行ってコーヒーを飲むことでしょう。

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