愛知川宿のひみつ
先日の中山道歩きの途中、愛知川宿内で写真のような建物を見つけました。
このような鉄筋コンクリートの洋風建築は昭和の初期に流行した銀行建築だと思われるのですが、どこをどう調べてもこの建物についての記述がありませぬ。
現在、旧愛知川宿内にある銀行はびわこ銀行と滋賀銀行のふたつ、そのどちらかの旧店舗と考えるのがごく普通ではあるけれど、どちらの名前で検索しても出て来ない。中山道を歩いている人にとって、こういう建物は興味の対象外のようで、大半はまったく触れていない。
同じ金融機関でも古い郵便局は木造洋風建築であって、例え外観が石造り風であっても内部は木造であるものです。
小さな建物でありながら威風堂々とした貫禄は銀行独特なのですねぇ。それだけにだれも名前すら知らないこういう建物をふいに見つけると声を上げたくなるほどうれしいのですが。
しかたなしに現地の商工会に質問してみましたわ。
答えていただけるかどうかはわかりませんが、一番手っ取り早いかと。ここで判明しなければ、愛荘町の町史編纂課に問い合わせるしかない...
それにしても、ここのファサードは独特の形状ですなぁ。
柱の装飾、エントランスを支えてる飾り。かなり派手です。
この建物、現役なのがとてもうれしい。
背後ににたっているお宅の一部として、普通に使われています。
背面にある「勝手口」は開け放たれて、「生きている建物」であることがわかりました。建物は使っていると傷みにくいといいます。使うということは言い換えれば「保存している」に準じている。表側さえ見られれば町の顔としての使命は果たす訳でもありますな。
津島の旧名古屋銀行津島支店は使われていないために傷み放題になってしまっていることを思うとき、「当分この建物は安泰やな」と安心するのでした。
ただエントランスの笠木だけは撤去してほしいなぁ。せっかくの石造りの美しさを邪魔してるし、さびついてて汚らしいよ。
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