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2006年11月14日 (火)

美濃路をゆく(4) 頑なな一里塚橋

268553320_30 さらに行くと、初めて信号がある。
普段なら青信号なら駆け寄って渡るが、街道歩きは違う。
余裕があるので、信号の2〜3くらい待つのも平気。
青信号でも渡らないできょろきょろしている男ってのは、通報対象かもしれない。

こんなところで警察のごやっかいになるのも本意ではないので、3回目の青信号で渡ります。
「素人にはPLフィルターは早いんだよな」
口のなかでぼそぼそと....
あ、そのおばさん、通報した方がよかったかもしれません!

「西枇のパン」と大書した菓子屋さんを過ぎると、橋のらんかんがありました。うん、欄干だけ。橋の実体はあるのかないのかよくわからない。というのも川がないから。
川がなくなっても橋だけが形骸化して残るってのは決して珍しいことではありません。港区役所のあたりでは運河を失った橋だけが生き残っている例を知っています。
ここの橋はおそらく用水路の上に架けられた橋なのでしょう。
コンクリート製のらんかんには名前が入っています。
「いちりづかはし」
それが彼の名前。
一里塚を失った今も「一里塚」を名乗っている。
一里塚をなくして数十年、いずれこの橋も「無用の長物」という形容の元に撤去され、ここにかつて一里塚があったということさえ忘れ去られていくのだろう。
「もののあはれ」とはこういうことを言うのでしょうか、本居宣長様....
川は、地形のみを残しています。
水があった形跡すら留めないけれども、橋と川の利害関係だけを留めている。それがなお一層世のはかなさを感じさせるのです。

ゆるいカーブ。
傍らには「橋を一人きりにはすまい」と今にも朽ち果てそうな木造民家が一軒、新建材の家に囲まれていました。
この空間はとても居心地がいいのです。
風が強い日なのにここだけが日だまりで、ぽかぽかとあたたか。

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