朝廷
実質的に公儀でなくなって以降天皇家(朝廷)の果たした役割というのは傀儡でしかなかった。新たな政権簒奪者と癒着することによって本来はなんの根拠もない「朝廷の正統性」を切り売りして生き続けてきた。天皇家としてはむしろその期間の方が長い。
近代への入り口であったはずの明治維新ですら朝廷を担いだ。当時の人は武家政権と京都の政権の区別がつかないまま、朝廷を神聖視した。これは江戸
幕府の創始が徳川家康という得体の知れないものであったために、自らを権威づけるために朝廷を持ち上げ、共に地位を上げたためと考えられる。
それは初期に於いて成功したが、政権末においては足下をすくわれる結果となった。
明治維新は近代に分類される。
そして現代もその末につながっている。
第二次大戦後、形ばかりの民主主義が定着したはずなのに、こういう形骸化した古代政権の末裔をありがたがるのはどういう心理なんだろう。いまさら天皇家でもなかろうよ。
思うに、「1500億円」といわれる経済効果をもたらす為に人心を盛り上げるということなのか。「うちの子と誕生日が同じですぅ」とテレビインタビューで喜ぶ親。ミーハーか?w
へぇ、喜ばしいんだ。
自分にはなんら関係がないから別にどうでもいいことなんだけど。
なんでみんな喜んでるのか不思議で仕方ない。
人の子じゃん。
史学的な言い方をすれば2600年前の古代王朝の末裔の子が生まれたと言うだけのこと。(初期の天皇の存在はほとんど否定されているが)
そこにどんな価値があるというのか。
価値があるとすれば、先に昭和天皇の気持ちが明らかにされた日経の記事の様な利用価値があるが、政治的にしか利用されないのであれば、この国では
すでに不要である。国民ひとりひとりに立脚した民主主義を確率するためには天皇のような「部外者」の意見は不要であるどころか、百害あって一利無し。
さて、メディア。
海外に於いて相変わらずバカぶりを発揮してる。
アメリカ人に女性天皇問題に対する意見を聞くとはいかなる了見か。こんなもの完全に日本国内の問題であって、他国の人間が関与すべき問題でもないし、話を聞いたところでまったく意味もない。
王制を経験したことのないアメリカ人に聞くというところが、なおさらバカだよねぇ。
さすがスポーツ中継の現場にモデルを連れ込んで「F1人気を盛り上げた」と喜んでいるだけはあるな、フジよ。
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きのうねじぃが、誕生しなかったー。
投稿: BlogPetのねじぃ | 2006年9月19日 (火) 18:40