最近のトラックバック

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« ウルトラセブン (12) 遊星より愛を込めて | トップページ | 雨の合間、伊賀上野へ »

2006年6月25日 (日)

功名が辻 (25) 吉兵衛の恋

俗に「老いらくの恋」という。
年をとってから恋に目覚めると人生をふいにするほどのめり込むらしい。
老いて盛んな戦国武者が恋に目覚めるとどうなるか。
そんな幻の様ないぶし銀の光を武田鉄矢が発しております。

武田曰く、
「子供の恋のように演じたい」
それほどの役者かよーと少し笑ってみたものの、想像通りだれにでもわかる形で心地よく演じていました。
「殿の命を守る事こそがわが使命である」
頑なで古くさい戦国武者。
敵と見れば「やあやあわれこそは...」と源平時代さながら名乗りを上げそうな硬い人物。
およそ「恋」とはほど遠い。
対女性としてマイナスベクトルにふられている同じ量だけの感情が、自然な形でプラスベクトルに方向を変える。
「殿を守る」という純粋さも彼の恋を手伝う。

純粋ということは素敵なことなんだなあと思う。
現代人はしがらみも拘束も多い。
自分の生き方すら一人で決める事を許されない。
現代人が自分を吉兵衛に重ね合わせたとき、自分の中に吉兵衛がいたのは、はるか昔だったと気付くのじゃないだろうか。
「子供の様な恋を演じたい」
武田が言うのはそんな心情だと思う。

武田の吉兵衛はとてもかわいい。
たきの姿を勝手に探す。
中学生のとき自分にもそんな事があったなぁ〜と。
彼女がいると教室が花やいで見えたな。
灰色からバラ色に。
懐かしく思い出しましたぞ、武田殿!

一豊は流れ豪族から、土佐一国の領主となります。
その家臣団も同時に出世し、五藤、祖父江両家は家老職に。
固陋な戦国武者から太平の時代の侍のありかた。
それを吉兵衛を通して感じるのも非常に楽しい作業だな、と今日は思いました。3000石といえば江戸自体ならりっぱな旗本になり得ますが、天下が 定まっていないこの時代、家老とて安穏ではいられない。常に侍としての心得を持ち続けていなければなりません。その緊張感が溶けてしまったとき江戸幕府そ のものも官僚化し力が急速に衰えていくのです。その始まりを果たして吉兵衛は演じるのか。固陋で愛すべき戦国武者で終わるのか。
武田鉄矢のちょいとおどけた芝居が純粋な戦国武者の裏返しでもあって、非常に心地よいです。

今回、一豊殿は完全に脇役でしたが、締めるところは締める。
きちんと存在感を示す。
良き作りと思いました。

« ウルトラセブン (12) 遊星より愛を込めて | トップページ | 雨の合間、伊賀上野へ »

映画・テレビ・ラジオ」カテゴリの記事

コメント

きちべ~、僕も何かしら彼に惹かれます。カタイと思われるくらいの男を自分も理想としているからでしょうか。

そうか、、、子供のような恋か、、、やっぱ何事にも純粋さって大事ですね。

ぼくなぞ、未だに頭の中が子供なんで、きちべ〜の気持ちわかります。

吉兵衛よりきちべ〜の方が雰囲気伝わりますね^^

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/163414/10675714

この記事へのトラックバック一覧です: 功名が辻 (25) 吉兵衛の恋:

» 功名が辻のすばらしさを語ろうの会 千代がすばらしい妻になったとき、きちべ〜は、、、。 [長江将史〜てれすどん2号 まだ見ぬ未来へ ]
オープニングロール、いつもは音楽の盛り上がりにくる織田信長・舘ひろしのとこに豊臣秀吉・柄本明、、、う〜〜〜んコレもカッコイイな、感慨にふけります お市と千代の今生の別れから今回は始まります。秀吉はやっぱり卑しいって言われてるんやね。好きなひとほど嫌われる悲しさ、ホントわかります。え?その理由はって?言うに及ばず(笑) 北の庄で勝家とともに果てる、、、千代とは対照的に、観てて悲しくなる女性のお市ですが... [続きを読む]

« ウルトラセブン (12) 遊星より愛を込めて | トップページ | 雨の合間、伊賀上野へ »