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2006年6月 5日 (月)

功名が辻 (22) 光秀転落

前回「統一性がない」と書いた信長、今週は無常観に包まれていました。酔って帰蝶のひざに頭を置く信長。見ていて悲しくなった。
自らは神であると宣言しながらも「50年先はしゃれ首じゃ」。
これこそ信長の無常観であって、人間織田信長の価値である。
信長は「人間という物を弱い物である」ということを悟りきっている。彼が神じゃ、仏じゃというのはその弱さを覆い隠すための隠れ蓑であって彼の価値観における本心ではない。

統一国家は自分ひとりの力では無理である。
手足となって働く者が必要であるが、そういう中に光秀のような旧体制にこだわっている者がいると甚だ邪魔ではある。が、信長は道具を使う天才でも あり、自身もそれを意識していたであろうと思われる。時には林佐渡や、佐久間信盛のように信長を理解せぬまま去った者もいるが、かれらに軍略的才能がな かったことは、信長に「追放」という手段を選ばせる。
しかし光秀は違った。
有能な政務官でもあり、軍人でもある。
信長は光秀のそういった能力を高く評価しているために、例え旧体制を擁護する思想を持っていたとしても見逃さざるを得なかったのではないかと考えている。
つまり、光秀にとってもっとも大切なものと信長にとって守るべき者はまったく違っていたのだ。その齟齬が主討ちという形で信長に訪れてしまう。
人間的魅力とか、あらゆる能力に於いて光秀に比較する者がなにひとつない自分ではあるが、彼らの行く末を知っているということで光秀を越え、自らの性格が光秀とよく似ているということでとっても親近感がある。
信長の言う事は理解できるのだが、それ以前に人間として守るべきものがあるのではないか、というのが光秀の主張である。それは美濃守護の一族とし て生まれ落ちた光秀の悲劇であったかもしれない。かれがもし秀吉のように何も失うものがないような境遇で信長と出会っていれば、あるいはもっと別の形で力 を発揮したかもしれない。

家康に出した魚が腐っていたとか、饗応殿のつくりが豪華すぎるとか、旧領地を召し上げるといった話はどこから出たのだろうか。
新しい領地が現在は敵地であっても、「切り取り次第」である。とった領地はお前の物、なのだから、光秀としては喜ぶべきである。旧領地を召し上げ るといっても賃貸料を払わない居住人をマンションから強制排除するわけではなく、当然住む場所は確保した上でのことに決まっているのに、「旧領召し上げ」 に登場人物がみな目の色を失うのはなぜか。それは逆に「光秀が信長に嫌われているからという前提で物事を感じているからそういう誤解を生むのではないか。

なにより、惟任の姓を朝廷名義にもらい、日向守の官位をとってやった信長の親心である。
光秀はおそらく、そういう信長の思いやりもすら頭の中では理解していたであろう。
お互いがお互いを理解した上で起きた本能寺の変。
人間ならではの事件であると思う。
だからこそ信長をして「であるか」と言わしめた。
信長の身辺者はすべてこの事件で死んでいるから、信長が「であるか」といった事は証明されないが、光秀と信長の関係を思った場合、それを言わずにおられないのが、歴史ファンというものでないだろうか。
だから信長も光秀も好きなんです。

信長(舘)と家康(西田)のツーショットがあった。
家康が画面を占めると、舘信長の存在が吹っ飛んでしまったw
おそるべし西田敏行の存在感!

自分が感じている彼らの関係というものは言葉では記しがたい気がする。

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コメント

お互い理解した上の本能寺、とても魅力的ですね☆そして僕も今回は家康の貫禄を感じました。来週からの怒涛の展開も楽しみですね!!

信長を媒体にして、秀吉と光秀を見て行くと、なにやら人間の面白さみたいなものがみえてきます。
どちらも織田家家臣!
うがった見方をしてますが、どこの感想を読んでもうなつげるものばかり、楽しいです!

コメントありがとうございます。

すごく説得力のある文章を書かれますね~
読み入ってしまいました。

「切り取り次第」をチャンスとみるか
安定した固定給から、フルコミッションの給与体系に変えられて可哀相とみるか
そのあたりは、判断が分かれそうですね。

最近では、光秀や石田光成、武田勝頼の評価が高まる傾向になりますね。
歴史は、勝者が作るので、どうしても敗れ去った者の評価は下がりがちですもんね。

来週の敦盛楽しみにしております。

今後もよろしくお願いします。

きょうねじぃは西田へ理解しないです。
あるいはねじぃは、天茶が美濃へ天茶と佐渡で天茶と魅力を守護された!

従来の評価を否定して、正反対のことを考えて、比較します。その上でどちらが世間的にまともな話か考えますが、時代が違うのだから、正しい答えなど出るはずもなく、結局どっちつかずでぼーっと流されていますw
時に反論を書きますが、実は「それも言いたいんだよ!」だったり(*^o^*)

そんな意見のやり取りが歴史って楽しいですね。
こちらこそよろしくお願いします<(_ _)>

 初めまして。
 正直、岐阜600v区間の進展が気になっておりますが、こちらの「本能寺」も気になっております。
 どうなっていくんでしょうか。楽しみですね。
 
>林佐渡や、佐久間信盛のように信長を理解せぬまま去った者もいるが、かれらに軍略的才能がな かったことは、信長に「追放」という手段を選ばせる。

 安藤守就のように武田に内通した疑いをかけられた人も彼らとともに謹慎・追放されましたから・・・・・本来なら本人のみでは済まない話ですよね。

 天下を目指す過程で、信長も光秀も・・・・・・言うに言えぬ「重い」強い思いを感じていたのでしょうか。

 今後もよろしくお願い致します。

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