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2006年3月 6日 (月)

豊橋鉄道に誘われて(下)

IMG_9140豊橋公会堂のすぐ裏に「三ノ丸御門跡」と案内されている。
その先は普通の公園と化している。
公園の入り口の脇には兵士がつめていたような石造りの詰め所があるが、なんであるかは不明。
この様子を見て「わざわざ見る価値はないな」と思わなかった自分の判断に感謝します。
最初に遺構らしきものが見えるのは既に本丸です。
「冠木門跡」の表示の横に真新しい案内板が設置されており、縄張りの様子が紹介されておりました。その紹介図は冠木門を中心に鳥瞰されているため に、訪れた人には大変わかりやすいでしょう。冠木門には土橋があり、本丸をとりまいている空堀を切っている。空堀とて、バカにできないほどよく形状が保存 されていますが、ここは順路として本丸に踏み込むことにいたしましょう。

門を入ると5mほどの高さの土塁・石垣に囲まれた本丸です。本丸そのものには特に工夫はありません。いくつかの櫓台が見られ、その中のひとつに模 擬櫓が上がっています。雰囲気はあるけれども、別になくてもいい。(史跡としてはない方が想像力がよりたくましくなる)その昔海津城(松代城)跡も同じよ うに本丸を取り囲む石垣のみが残っていましたが、案内板と自分の知識を頼りに、城の風景を頭の中で構築したものです。本丸のスケールに関しては松代城と同 規模、と書いておきます。
本丸を抜けると裏手の豊川に下りられます。
この城の環境を思えば、川は絶対の防衛線です。
川からは攻めにくいということを基本にして縄張りされている城ですが、こりゃむしろ川の方からが攻めやすいんじゃないか、と思える様な川の流路です。ちょうど城で90度に曲がっている!
増水した時に上流の段戸山あたりの木を一気に流せば川側にあったとされる長櫓は破壊されてしまいますがなも。

IMG_9141 IMG_9146

それはともかく、石垣しか残っていないこの城ですが、川から見上げると模擬櫓までは10数メートルの高さはあり、見栄えはします。この櫓が立った背景というのは、こういうことなのか、と思った。櫓を見ながら、本丸を取り囲んでいる空堀を歩きました。本丸土塁からの深さは約5m、深いところで10mはありそう。それが崩れもせず、目にすることが出来る。土塁による築城というのは、東国に多いタイプですが、覇権が確立する以前には東国以外でもこうした堀はよく見られたものです。それにしても この空堀は立派だ。しっかり残っていることに感謝したい気持ちになる。

一周すると当然また川に出るので、搦め手から地上部に上がり、辰巳櫓台に上がってみる。下を見下ろせば目がくらむような高さ。高さだけなら名古屋城にも負けてないw
しかしながら堀側の土塁は崩れかかっているのか、形状が安定していない。石が見られないところを見ると、櫓は土塁の上に築かれてと思われる。土塁そのものは木の根っこによってかろうじて支えられているようにも見える。
本丸から堀をはさんで東には金柑丸がある。
何を以て金柑丸というか。
現状は第十八連隊関連の物がたくさんある。 IMG_9150
戦前戦後、吉田城内には第十八連隊が置かれていたそうだ。
日清、日露を戦い、大陸にあった同師団は、サイパンで玉砕したと慰霊碑にある。
悲しい思いで胸がつまるが、感謝も忘れてはいけない。
金柑丸の一番奥には神武天皇の像がある。
服装は時代考証しているが、顔は明治帝を模したという。
なかなか珍しい像ではあります。

IMG_9158金柑丸あたりを辞して、川へ降りてみると、「川と親しもう」というモニュメントがある。正面には豊川が体をよじっていて、背景には赤石山脈の先端部分だといわれる長い峰が西から東へと続く。夕焼けでもあって、この風景は非常に美しい。
モニュメントは「川」の字をデザインしたと思われる。
吉田城のおまけにしては、タイヘンに得した気分になった。
河原ではシジミを採っていたようだ。

空堀と空堀跡に沿って二の丸に出ると「地方役所跡」(じかたやくしょ)に美術博物館がたっている。れんが造りで美しい建物であるが、「美術」と 「博物」を欲張ってはいかんだろう!と以前から白い目で見ていた施設です。時間がなくて見学することはしませんでしたが、外見のデザインの良さから、やは り美術に比重が置かれているようには感じました。
でも案内を見るとそれほどバカにしたものでもないみたい。
入り口付近のフリースペースに展示解説シートというパンフレット(全24枚)が置いてあったので、一枚ずつすべていただいてきました。こういうものを作るということは博物館の姿勢を示している。再訪の必要あり、と見ました。
そのときの為にこのパンフレットをよく読んでおこう。

それにしても豊橋なんて何もない町だと思っていたが、実際にとことこと自分の足で歩いてみると、おもしろい発見はたくさんありました。かつ、吉田 宿の常夜灯の写真撮るのも忘れてたし、宿題が残っちゃった。豊橋観光協会のサイトには町歩きのコースなども紹介されているので、またそれを参考にしたりし て、うろつき回りたいと思っています。

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